2009年1月11日日曜日

男たちの旅路 第1部 第三話 猟銃

◆吉岡が特攻隊で死んでいった同僚に義理立てして結婚しなかったことを話したとき:
 「あんたは相当な嘘つきだ。死んだやつに義理立てて結婚しないなんて嘘だ」
 「そのときの気持ちは本当だった。」
 「きれいすぎるねぇ」
 「お前は汚かったら信じるのか。お前らその調子でなんにでも高く食っているだけだ。恋愛も友情も長続きすれば嘘だと思い、人のためにつくす人間は偽善者かバカだと思う。金のためにうごいたといえばホントらしいと思い、正義のために動いたと思えば裏になにかあると思う。おまえらそうやって大人ぶっているだけだ。しかしな、人間はそんな簡単ななもんじゃないぞ。甘ちょろいと言えば簡単だ。ただな、甘いきれいごとでも一生かけて押し通せば、甘くなくなる。俺はそう思っている。しらけて、分け知りぶるのは結構だが、人間にはきれいごとを押し通せる力があるってことを忘れるな!」

◆強盗に銃をつきつけられたとき:
「俺たちは金でうごいているわけじゃない。人間は命がいちばん惜しいわけじゃないぞ。人間をなめてはいかん。いいか、人間はそんなに安っぽくないぞ。人間には誇りがある。命をすてても何かをまもろうとする人間はいくらでもいる。」

PS.
昔はトラック運送の仕事で助手という仕事があった。とうぜん交代で運転したり、運転手が眠らないようにということでいるのだろうが、現代のコスト競争時代においては、一人で運転し、そして事故が起こっている。昔にもどれないまでも、その代わりとなるレーダクルーズやプレクラシュブレーキングシステムの開発により、コストを削減すべきであったろう。コストの削減のみで安全や人の誇りをなくすような価値観は、なんらんかの社会的仕組みのなかで見直していくべききだろう。

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