2009年1月17日土曜日

男たちの旅路 第2部 第一話 廃車置場

◆配属先を選ぶ権利を条件に入社した鮫島を見て、自分も配属を変えたいと行ってきた者に対し、
 「そんな条件を出した人間は他にはいない。」
 「そんな条件を出せば入社できないと思ったからです」
 「彼も思った。しかし出した。彼だけが特別扱いされてもしかたがないだろう。自分で悩んで条件をつきつけてきた人間と、人を成功したのを見て尻馬に乗ってきた君たちとでは本質的に違うんだ!」

◆鮫島を採用した理由を聞かれて
「彼は現在を生きている。現在を生きていれば、仕事を選びたいと思うのは当然、その当然なことを、私は考えてこなかった。余生だ余生だと思っていた。できるだけ選ばせてやりたい。選べばいい、その気持ちを忘れるな、そんな思いだったんです。」

◆警備範囲外での犯罪を防がなかった鮫島に対して
「ばか者!それが仕事を選んだ人間の言い草か。何故金網の外に出なかった。何故声を聞いたら道に出て、その声を突き止めなかったのか。まともな人間というものはそういうものだ。悲鳴を聞いたらどこで聞こえようが走るのが人間というものだ。仕事の範囲でなきゃ出て行かないのか。貴様も、そんなバカ野郎だったのか!仕事の範囲から一歩も出ないなんて人間じゃない!仕事をはみださない人間は俺は嫌いだ。はみ出せ、範囲なんかはみ出せ。はみ出さんやつは俺は大ッ嫌いだ。」


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