2012年8月17日金曜日

寒天粉による嚥下困難対策

痴ほう/老化が進むと、嚥下困難となり肺炎により死亡というニュースを良く聞きますが、死亡の前に、常時咳き込むような状況が長年に渡り続きます。

自分はスペイン旅行後のかぜで、3週間程強い咳が止まらない状況にありましたが、とてもまともな生活を送れる状況ではありませんでした。

肺炎による死亡以前に、常時強い咳き込みが長時間続くという状態は、生きている以上尊厳、あるいはQOLとしてはあってはならない程の状況かと思います。

嚥下困難においては、気道に食物が入らない様に、また入ったとしても咳をすることで容易に食道に戻すための「対策」を施す必要があります。

液体や細かく砕かれた食事はNGです。しかし、水分補給、栄養補給もしっかりしていかなくてはなりません。最終手段としての胃瘻は、逆に食事をする体力もなにもなくなっても体だけが生きる、そんな状態をつくりあげてしまうため、問題視されています。

では、どうするのか。食べることを続けます。しかし、ある程度の適切な固まりをもって食す必要があります。また、気道に入ったとしても、咳をすれば食道に簡単にもどるように、表面が滑らかでなくてはなりません。

食事をこのような状態にする方法は「半固形化」として知られます。

では「半固形化」はどのようにするのか。それは水分をゲル状にするゲル化剤を入れて食事を作ります。

ゲル化剤といってもむずかしいものではなく、「ゼリー」「寒天」といったものがあげられます。市販でもトロミ剤のような形で販売されていたりします。

市販のトロミ剤でもいいかもしれませんが、状況にあわせたゲル化剤の選択が良いかと思います。

まず「ゼリー」。「ゼリー」は固めるのが簡単ですが、あまり固化はせず、また体温で解けてしまうため、胃の中ですぐに液体となってしまいます。そのため、逆流性胃腸炎のような状況にあれば、食べたあと、胃から食道に食事がいってしまい、強い咳が出てしまいます。

次に「寒天」。寒天は80度以上の温度にしなければ溶かして固めることはできませんが、逆に体温では液状にならないという強みがあります。調理では一般に100度前後まで熱すると思いますので、寒天の処方はあまり苦にならないでしょう。

「寒天」をつかった「半固形化」の例としては、以下のものがあります。

・100%ジュースを寒天で固化する。
  これはだいたい500mlに対し4gの寒天を溶かします。その際は沸騰気味にまで温度をあげるため、牛乳のような沸騰に弱いものについては、50〜60度程まで温度をあげたなか、100度近いお湯に溶かした寒天を流し込む手技を用います。

・雑炊
  雑炊の分量の目安は、次のものになります。米100g、水250ml、具いろいろ(鮭やとりのそぼろ、たらこ、わかめ等)、だし(しょうゆ、鰹だし、オニオンスープ等)、卵1個



これらを、耐熱パックに入れ、水に浸す形で冷やし、ある程度冷やしたら冷蔵庫に入れます。

ただし、雑炊の場合あまり冷やしすぎるとα化により米が固くなりますので、冷蔵庫に入れなくて済むのであれば、固まった段階で食べるのがいいでしょう。

これで解決というわけではないかと思いますが、ひとつの例としてご紹介しました。



PS. 寒天は固すぎてダメとの専門家の意見からゼリーに切り替え。最近のゼリーは牛骨ベースではなく豚コラーゲンベースなのね(Vマーク)。

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