おじさんも小さいこどものときがあった。
そのときは、広い空のもと駆け回ったものさ。
夢をもっていた。なんとなく、ふわふわとした夢さ。
駆け回り、空をとぶように。
おじさんも青いばかなときもあった。
そのときは、かわいいあの子に夢中だったものさ。
夢をもっていた。なんとなく、せつない夢さ。
なんとなく、あこがれのように。
おじさんも、はしりまわったときもあった。
そのときは、みんなを説得するのにがんばったものさ。
夢をもっていた。あつくて、そしていちずな夢さ。
一つの未来をつくる、明確な夢さ。
今のおじさんは、すこしつかれているかもしれない。
周りの声に、まどわされているかもしれない。
でも、おじさんはおじさんさ。
絶対に夢をわすれない。
こころはいつも、世界をみつめ、未来をみつめてる。
体もこころも思うにまかせないけれど、絶対に負けはしない。
世界中をとびまわり、最先端をはしりつづけてやるさ。
いつまでも、そういつまでも。
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