ある細菌のDNAを人口合成して異種の細胞質に取り込むことで、生命を誕生させたというニュースが出ています。
たしかに成果ではありますが、特定の生命のDNAを複製したのみで、生命のDNAを人工的に設計し、合成したとまでは言えないかと思います。いってみれば他人のWindowsソフトウェアをコピーしてMacに入れてみると、動いた、というレベルです。
ただし、今後はこれらのDNAから遺伝子を抜いていき、何がどのような機能を持ち、どこまでは生命として必須であり、どこまでは追加された環境特性であるか、ということを探るための手段が確立された、という点で画期的でしょう。
今後多細胞生物で実現した上で、真の意味の人工生命がつくられ、人間の細胞が人口合成されるのも時間の問題です。
http://www.asahi.com/science/update/0520/TKY201005200555.html